そのストリームは辛丹波

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いや、あの、「辛丹波」という酒への、畏怖。
丹波って清酒があってですね、すげえなあという、そういう絵ですね。
絵ってか、落書きか。まあ。
うちのカレンダーは去年から画用紙カレンダーを採用している。
下半分がスケジュールとか書き込めるカレンダー。上半分の、フツウは、世界の絶景とかネコちゃんとかが入る部分が無地になっており、好きになんか書ける。あるいは、描ける。
ぼくと妻は、なんか印象的な出来事があったら、えんぴつで絵を描くようにしてる。
ただまあ、去年一年間このカレンダー使ってみたけど、途中ちょっとめんどくさくなったりもする。よほどのことが無いと、描き込まなくなってくる。
よほど。よほどとは何か。冠婚葬祭か、泊まりがけで旅行とか行くことか、奮発して高級ディナー食うことか、道ばたでネコをもふもふ出来ることか。よほどとは何か。
それは人それぞれである。当たり前のことを言っているが、人それぞれである。
いや、このように文章をわざわざ書くこともよほどっちゃよほどですけど、こう、日々目につくとこに掲示せしカレンダーに描き表すほどの事象ってなると、我が家としてはけっこうな「よほど」なのであるが、辛丹波という酒への畏怖が、まあ、そう。

 

いや、ほら、お正月である。あっ、あけましておめでとうございます。いや、いいんですけど、まあ、謹賀っちゃ謹賀なんですけど、それはまあよくて、あの、妻の実家に顔を出す。【妻の実家に顔を出す】をおこなう。それがお正月。
それがお正月なので【妻の実家に顔を出す】を、おこなったのですけど、中心には辛丹波があった。
清酒である。由来や来歴は知らない。しかし酒豪であらせられるお義父さまが愛飲する逸品である。パック酒なんですけどね、いや、瓶でもあるみたいですが、お義父さま曰く、酒屋にいけば大体手に入るが飲みやすくて旨い良酒である、と。
たしかに、飲みやすい。主張は強くなく、ほのかな甘みは感じられ、妻の実家謹製のおせちを引き立てる。
いや、それはいいんですけどね、おせちめっちゃすすんで、腹一杯食べましたけど、それはいいんですけど、こう、食卓の中心にそれはあった。辛丹波があった。
妻の実家に顔を出して、食卓をかこみ、ぼくと妻と義父と義母と義兄と義祖母が、いる。たまーに老ネコ様も声だけ参加する。ぼくはちょっと緊張している。仲がどうとかではない。【人見知り】スキルを安定して発動しているだけだ。
しかしお義父さまがよい塩梅で辛丹波を注いでくださる。次第に緊張がゆるむ。ほがらかな気分になってくる。妻の家族の会話のメイルシュトレエムに、ぼくも飛び込み潮流の一部となる。
お正月。お正月が、そこには、ある。
ぼくと、妻の家族、おせちに会話に笑い声、そして辛丹波が、そこにある。
酔ったぁー。帰ってめっちゃ寝た。あんがい翌朝のこらなかった。
あとを濁さない、優秀、辛丹波

 

今年もよろしくお願いします。