ニガミ17才のワンマンに行った日
先日、「ニガミ17才」なるロックバンドのライブに行ってきました。
初ワンマン!
行けて光栄。恐悦。至福!
楽しかったです。サイコー。
で、なんとなく、「好きなバンドのライブがある一日」をレポートしたくなった。
ライブレポートもしたいけど、なんか、舞台に立つ側からしても、イチファンの「その日、どんな過ごし方をして、どんな気持ちでライブを迎え、家路に着いたのか」って興味あるのでは?
と思いました。知らんけど。
いや、想像してみたのです。ぼくがライブを演る側だとしたら……。
想像してみると、自分の演ることを好きで楽しみにしてくれる人は、どんな人でどんな日常を生き、何故来ようと思ったのか気になるなあと思った。
そしてそれを知ることが出来たら嬉しいなあと思った。
……という勝手な想像をもとにして、「ニガミ17才のワンマンに行った日」について書く。
まあ、なんでしょうね。
こう、もともとあれです。
ニガミ17才は、youtubeで知った。
なんか勝手にレコメンドされて「ただし、BGM」を知った。
なんてくせになる楽曲!!
永遠に流してたい心地よいベースライン、ドラム。
すげーカッコ良珍妙な歌詞。
たとえば、初っ端から
”新春舞踊を終えたババアは如何にも不満そうで踊り直し”
とか
“ババアは十八番を踊りながら熱燗の湯気を纏ってその存在を疑う程にきらめく”
とか。
ババア率の高さが出色だが、メロディや歌い方めちゃめちゃカッコいいので、結果、耳から離れなくなる。
んで、公式サイトでミニアルバム2枚とも買って、どれもめっちゃ良い曲やんとなりこれはライブ行かねばと、チケットゲットしました。
奥さんにも聴かせたら「良いやん」ってことで、ライブいっしょにいこうぜ、となった。
それから3ヶ月が経ち、ライブ当日は、お互い休みを合わせて挑んだ。
挑んだってか、まあのんびりとした休日を過ごした。
朝は、台風が来る予定の前日ながら雨がマシだったので、奥さんと散歩がてら近所のカフェでモーニングを。
窓際の席は雨の降り具合がよく見えて、夜に荒れないと良いなーカフェの冷たいゆで卵って妙に美味いなーとか言い合いながらゆっくりした。
で、なんか雨あんがいマシだし、梅田の百貨店で北海道物産展やってるからこのまま見にいこう! となり、見に行った。
イカめしをゲットした。ライブ後に食べるのだぜ。
あと、あー、あの、さいきん腕時計ほしいなーと思ってまして、こう優柔不断なぼくの買い物に今日は奥さんは付き合ってくれ、梅田の時計売ってそなとこ巡りをした。
ひとつ凄い良い感じのがあって、店員さんも良い感じに勧めてくるんですけど、欲しそうに観てたので「これコスパ高いですよ。着けてみられますか?」と言われるんですけど、そのレールに乗るとそのまま買ってしまいそうなので、「いや、まだ良いです」とお断りした。
あっぶねーあそこで試しに着けてたら買ってしまってたわー、となり、自分の物欲の方向性を見失う。もうちょっと迷っていたい。もうちょっと何かを強く求める気持ちと遊んでいたい。
昼飯は、なんか、台湾とかのネオン街めいた雰囲気の中華屋でカエルの山椒揚げを食べながら塩レモンチューハイをいただいた。
こう、通っぽくカエルとか頼んだけど、人生初カエル肉でどきどきした。
手羽先みたいでおつまみ力高く、美味かったけれども。
ちょっとイカめしも持ったままだし、イカめし持ったままライブ行くわけにもいかないしってことで、一旦帰宅。
まだライブまで時間あるね。ってことになり、DVD借りてみる。
「コールドケース」っていう、海外ドラマの日本リメイク版。
これがめちゃめちゃ面白く、一気に2話観てしまい、時間がタイトになる。
あー!ライブ間に合うけどジャストくらいだ!!
「隠れ小銭を探せ」?
なんか楽しそうなことやってる!
時間あるかな!
とか思いつつ、心斎橋パンゲアに到着。
ああ、なんか、当たり前だけど、並んでる人みんなニガミ見に来てるんだなぁと思うと感慨深い。
みんな”いいちこをぶっかけて同期させよう”って歌詞をクール!と感じる感性を持ってるんだなぁと思うと、なんらかのグランドクロスみを感じ、偶然か必然か、性質の違ういろんな人間たちがそこに集った奇跡。
そして、お歴々の登場!
ニガミ17才・イン・ザ・ハウス!
ライブの感想も書きたいが、楽しく駆け抜けたため記憶おぼろげ!
でも、あくびちゃんがキュートかつ切り込み隊長めいて最前線で煽ったり踊ったりで会場のボルテージ上がったし、小銭さんのドラムプレイすげーパワフルかつメンバーと呼吸合わせての緩急がグルーヴィであとなんかドラムソロのとき手を止めて「そおおおれぃっ!」って叫んでてどんなドラムやと思い面白かったですし、タツルさんのひたすら気持ちいいベースにゆれましたしかつクールなふうでチョコパフェ好きなんだなぁとなりましたし、岩さんの高速トリッキー歌唱にブチあがりつつ、「かわきもの」でも拍子変え芸?にてまさかの演歌ver器用すぎかと慄きましたし、アンコールの「おいしい水」ではお客さん巻き込みまくりの即興アレンジをホワイトボードに書いて決めて、いざ演奏!みんな一斉にツイッターしたり新しかった!!んでダブルアンコール「ただし、BGM」!!ボルテージマックスのままシメ!!
あがが……楽しいだった。
音楽の好み違う奥さんも「めっちゃかっこよかった!!」って言ってて、後日ぼくのCD借りてスマホにニガミ17才を入れていた。
自分の好きなバンドを好きになってくれるのめっちゃ嬉しいな。
家に帰って、時間も遅いし台風近づいてるし、コンビニでなんか鳥ささみとキャベツとか野菜が甘辛く和えられた、すごく丁度よい惣菜とお酒買って、ニガミ17才のアルバム聴きながら、夫婦でライブのメモリーをあれこれ話し合ったのだった。
※写真は公式よ利使用許可済みのもの。