マスターピースは帽子でした

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帽子が要る。

強くそう思う。

帽子とは、何かっていうと、頭に被せて日差しを防いだり虫から保護したりするためのものです。あとは、ファッションアイテムです。


先日の酷暑の折、たった1分すら日向を歩いてられなかった。

インドのなんかの修行のイメージ。火渡りとかの。

火を付けた草の上を歩くの、一瞬なら足裏の水分で耐えられるというが、それ以上はムリ。

燃えてるし。

とか、先日の日差しからはそういうレベルのムリさを感じた。

ていう理由もあるけど、こないだ帽子屋で帽子かぶってみたら、なんか良かったのです。欲しくなった。


なんかこう、夏って、服がシンプルになるじゃないですか。

サンダルとチノパンにTシャツをポンッ、みたいな。

ぼくはそこに、ビックバイパーみたいなメガネを加えて、間を埋めようとしていた。あとヒゲを生成してもみた。

間って、なんか、なんか足りないなぁ、みたいな感じのこと。


今まで帽子かぶる習慣なかった。

でも、帽子屋で帽子かぶってみると、あっ、となった。

これは! と。


間が、埋まった。

間が埋まった感があった。

今までは埋まってなかったのか、間。

ということを感じた。


我が夏のシンプルなコーディネートにおける、「なんか足りない気がするけど夏の服装ってこんなもんだろ感」を、打ち壊したのだ。

帽子が。キャスケットが。

「なんか足りない気がするけど夏の服装ってこんなもんだろ感」に目をくらまされて、そこに、あるのに観測できてなかった間に気づくことが出来たのだ。


なんか、あれですね、こう、生活してるとルーチン仕上がってくる。

買うものも食べるものも仕事も趣味も、新しいこと取り入れなくなりがちですけど、それがベストと思ってストップしがち。

でも、ふとそこに帽子や帽子的な概念を持つ要素を取り入れると、一気に視野が広がるのでは。

と思った。

透明ゆえに見えない、間、のようなものを見る目が育まれた。


そんなわくわくを帽子はくれた。

ありがとう。帽子。

買ってないけど。