遡ればカワイイ

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ファンシー鉛筆と鉛筆キャップ。
最近、カワイイものを選びがちです。
そりゃあカワイイにこしたことないのですが、以前はこんなに欲して居たか。
クールなもの、モダンなもの、サイケデリックなものが寧ろ好きだった気がするけれど。

 

歳をとったから?
疲れているから?
父性本能のなんか?

 

いや、素直になっただけと言えばそうかも知れぬ。
幼少期は、カワイイものを肌身離さず持っていたし。
あるいは、カワイイものが好きなひとと一緒にいがちだからかも知れない。
影響うけやすいやつです。ぼくは。

 

しかし、鉛筆、である。
意匠はかわいいが、鉛筆。
実用の道具。
鉛筆は良いのです。
字が少しやわらかい感じになるし、書き味もやさしい。
間違えても良いよ……という、デリート可な性質も、現代社会のシャープネスに苛まれるソウルに、そっと寄り添ってくれる感じがある。
削るのも楽しい。
削ると良い香りがするのだ。嗅いでみられたい。
短くなるのも良い。
その身を紙への描画、筆記に費やした歴史の体現!

 

鉛筆の話か。否。
カワイイは好きかい、という話だ。
カワイイかそうでないかなら、カワイイほうが良いにエンター・ザ・合点!

 

それはルーツ。
我々も昔は、我々自身がカワイイ存在だった。
なので、つまり、あるいはそれは、郷愁にも似た切ない思い出を辿る秋のなんかかも知れません。


風邪などに気をつけてね!