甲殻類に酔わされたい

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駄文おおめのこんなブログですが、
どこかの誰かの日々がほんの0.1%くらいでも
楽しくなったらいいなあと思いながら書いていきますので、
どうか、平に。
 
   ◆
 
ところで、平に(ひらに)、って、
へりくだって強く頼みこむ意味のようです。
言葉の短さから、よろしく!
みたいな使い方ができそう。
実際の意味に含まれる敬意からは、
ビジネス文書にも使えそさが、感じられます。
 
しかし、新入社員とかが
「この、たいらに、って何ッスか?」
と言うので、先輩社員は困り顔。
「やれやれ……それはな、へいに、と読むんだよ」
「えっ、いや、ちがうちがう、こら」とベテラン社員が登場。「ひらに、だよ。それ、ひ・ら・に」
「えっ」「えっ」「えっ」
ぽかんとする、新入社員と先輩社員。
……と、後ろで聞いていた、副社長。
「おれも知らんかった」
「えー! 副社長、えー!」
「いやだって」くちを尖らせる副社長。「たいらに、で変換できるしさ」
「だってって、あの……」いま後輩に指導する場面だから上司のあなたが、だってとか言い出すとこまるんだけど……みたいな顔をするベテラン社員。
「ッスよね」「ですよねー」「なぁー」
「なんか気があうッスね」
「おい」
「俺もそう思いました」
「おい」
「なんだ話が合いそうじゃないか」
「あの」
「よし、呑みにいくか!」
「「イエーイ!」」
「なんで!?」
「マジメなベテラン先輩はどうします?」
「えー、いや、そりゃ、いや、でも」
「こらこら、マジメな彼はきっと我らなんかと呑んでも楽しくないさ」
「それもそッスね!」
「ええー」
「何が食べたい? おまえ達、かにみそ食べたことあるか?」
「ないッス!」「食べたいです!」
「美味いぞお、かにみそは。大人の味がするぞお」
「言葉は知らないッスけどね!」
「「「わっはっは」」」
「あの……俺も」
「ん?」「どうしたんですか?」
「……俺も実は、ひらにってさっきググって初めて知りました俺もたいらにって思ってましたぁー!」
「良く言った! きみも共に呑もうじゃないか!」
「「「イエーイ!」」」
「ベテラン先輩もかにみそデビューですね」
「俺は一度、こうら酒というのをやってみたかったんだ!」
「きみ、渋いねえ。大人だねえ」
「言葉は知りませんが!」
「「「「わっはっはっは!」」」」
 
   ◆
 
――とかいうことになったりして、楽しそうなので、どんどん使おう慣れない言葉!
ちがう、拙ブログを、あれです、平に。