「乙女文藝ハッカソン」が創作意欲を起爆する
一番最初にいっておきますが、これは、このまんがは、この「乙女文藝ハッカソン」というまんがは、小説でたたかうハチワンダイバーです。
つまり、めちゃめちゃ熱く、魂が沸騰し、小説をめちゃめちゃ書きたくなる。「おれも……!」となる。
もうそれだけなんですけど、もうちょいいろいろ書いたので、ハチワンダイバーぼくは大好きですけど全然伝わってない可能性あるので、まあ、下記につづく!
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
あの、たまに小説を書いてみると、すごいゲーム性を感じる。あっおもしろいなー、と思う。
あの、こう、情景とか心象とか物語とかについて、作者の中で完成してる物語があって、「言葉のみを使う」とか「○○文字以内で書く」という媒体の制限があって、その制限の中で作者はいかに読者の脳内に「おれのさいこうにおもしろい物語」をぶち込めるか。そういうゲーム性。
あの、将棋みたいなね。「言葉」は「駒」で、「文字数」は「手数」。決まった制約の中でどこまで切り込めるか。
そこにはバトルが生まれる。ゲームだから。ゲームには対戦相手がいる。
そういう、小説をテーマにしたバトルまんがが「乙女文藝ハッカソン」です。
舞台は文芸サークルの魔窟「栃木大学」。クセの強い学生小説書きが次々登場する。
そして、小説を書くことがメインテーマに物語は展開する。いや、そらそーなんですけど、人間ドラマとか恋愛要素とか、ほら、盛り込まれがちじゃないですか。じゃなくて、主軸が「小説を書くこと」になっている。
まあ、タイトルの「文藝ハッカソン」ってのが、たった1日で5万字の小説をチームで完成させる、という文藝デスマーチ的競技のことなので、そらそう。
ってか、この作品そのものが、けっこう濃密かつわかりやすい、小説講座になっている。
主人公が文学少女かつ“執筆処女”であり、大学進学して入った学生寮のセンパイがめちゃくちゃ物語構造に詳しく、小説を構成する要素や展開のテンプレートとかアイデアだしのコツとかを、ときに優しくときに強引に教えてくれるのだ。
あと、パワーワードってか、膝をたたくってか、強い言葉がちょいちょい出てくる。いくつか抜粋すると――
執筆処女の主人公が文藝ハッカソンの練習として、3時間1200文字のショートショートを書くことになったときのセンパイの発言です。
ああああ、ってなる。わかる。虚無に陥る。
もうひとつ。
時代性・テーマ・題材・世界観・キャラ・関係性・展開など、小説作品を因数分解して、最後まで消えない個性が「文体」
実際にチームでひとつの小説を書こうってなったときのセンパイのレクチャーですね。これ、妙にアツさを覚えた。
えー、まあ、もう単に、このまんがの面白かったところをただただ羅列していってますが、あとは、執筆ツールがね、登場人物の執筆ツールが全部違うの。
主人公はiPad Proにスマートキーボードの組み合わせ、SF研所属のセンパイはWindowsパソコンのMS Word、ミステリ研所属のセンパイはポメラ(たぶんDM20)っていう具合。
ガジェットいろいろ、まじ楽しい。
あの、あれですね、他にも紹介したいポイントいろいろありますが、しかし、そんな諸々を丸呑みにして「いいからおもしろいから読んで」が暴走する。制御できない。
ぼくはこれまでだ……。そこのアナタ、小説書くんでしょう? これを……このまんがを。アンタが虚無に呑まれそうになったとき、これが突破するためのブーストになる。
あと、こちらで一部無料で読めますよ。
乙女文藝ハッカソン - 山田しいた / 第1話 文藝沼 | コミックDAYS
ゼヒ!!
濡れたいわけじゃない
いっつも、ぼくが餃子を焼くとフライパンにめっちゃ貼り付くんですが、あの、しっかり焦げ目つけてカリッとさせたいから、カリッとした焦げ目ついた餃子って素晴らしいからしっかり焦げ目つけようとして焼くんですけどそしたら、めっちゃ貼り付く。
結果、お皿に盛り付けるときに、皮が破ける。泣く。デパ地下とかでちょっと良い餃子買ってきたときなどに、そうなったりするので、泣く。
泣きませんけど、落胆する。【がっかり】のステータス異常を被っての、晩酌となる。いや、おいしいんですけどね、餃子は。ぼくは知っている。皮が破れてないほうがおいしい。
で、フライパンにせいでは? と思ったのでフライパンを買いに行きました。道具のせいにすることで、心のバランスを取る作戦です。あわよくば、ほんとに道具のせいだったら、結果オール・ライト。皮に包まれた餃子がおうちで召せる。
京都の一角、平和堂というスーパーの、フライパンコーナーのラインナップの中で、星三つ付いてるやつが良さそうだった。
星五つまであった。三つはなかなか優秀だろう。対磨耗試験で50万回までクリアしたらしい。星一つは10万回、星二つは20万回だから、なかなかのもの。それがどれくらい強いのかわからんが。ちなみに星五つは200万回だった。すげー。なんか、すげぇ。
で、フライパンは、まあ置いといて、まあ、そういう、生活の道具をみるのが好きで、各社企業努力でいろんな性能や特性のものがある。使ってみないとわからなかったり、使ってみてもわからんような違いかもしれないけれど、そういう「こだわり」を知るの楽しい。
あの、バス用品コーナーが隣だったんで、用事はないけど見てた。シャワーヘッドとか、いろいろある。節水タイプとか、水の粒子がめっちゃ細かいのとか、ワイドなのとか、いろいろ。へー、いろいろなんだなーおもしろいなーと思う。
その中で、『シャワー本来の浴び心地!』というキャッチコピーのんがあった。
何でしょうね。『シャワー本来の浴び心地!』。本来。
本来のシャワーとは。普段われわれが浴びるシャワーではない真のシャワーがあるのか。
なんか、“本来”って言葉って、こう、料理とかで「北海道の大地で育った素材本来の……」とか、あとは「野山で駆け回って遊ぶのが、人間本来の本能を呼び覚まして……」とかいう感じで、由来が自然から来ているものに使われるイメージ。
その感じで言うと、【雨】か。このシャワーヘッドが再現した【本来】というのは。
ポメラに実装される「明鏡国語辞典」によると、
シャワー[shower]
[名]
じょうろ状の噴出口から水や湯を雨のように注ぎかける装置。また、その水や湯。
とのことだった。ほう、やはり雨か。
んでも、雨に降られたときに心地よく感じたこと、まあ無いですけどね。だいたい濡れたくないときに浴びるもんですし。
でも、本当は、良いものなんでしょうか。雨って。
我々は大人で、何者かであり、日々、服を選び、髪を整え、街へ赴き仕事したり別の大人に会ったりする。雨はそれを乱すものだ。濡れたくない。社会で生きるのに自然現象はおよびじゃない。
……っていうのを取っ払って、裸の気持ちで浴びたら、雨って気持ちいいのかな。そのシャワーヘッドを使ったら、バスタイムが、社会に生きる人間としての生活スケジュールのひとつとしての時間じゃなくって、ただの裸の動物になれる時間になるのかな。自然の中に戻れるのかな。
だとしたら、なんだか、素晴らしいんじゃないか。
素晴らしいと思いますよ、そこのアナタ!
ぼくはフライパン買ったから帰りますね!
オシャレ迷宮〈フ・クー〉の導き手、妻
〈しまむら〉に行った。妻と。
妻と休みかぶったので〈しまむら〉に行きました。妻の御用達の店です。〈しまむら〉。コスパです。コスパが素晴らしい。
コスパ素晴らしいって、素晴らしい。
ってか〈しまむら〉、いつもレディスのラインナップの豊富さに嫉妬する。
ふつうにオシャレなの売ってる。んで、当然安い。いいなあ。それに比して、メンズは……
まあいいのだ。ぼくは、良い。
あったかインナー買ったから、良い。収穫だ。RPGの武具で言うと、メインの装備とはならないが、補助的な効果を付与するアクセサリだ。
なんか、【《冷気》属性攻撃のダメージ30%を軽減】みたいな。
重要だ。これから冷気属性の精霊がフィールド上で優位になるターンが始まりますからね。重要。
まあ、セーターっていっても、ニットっていってもいろいろあるんですね。
ローゲージ、ハイゲージ、クルーネック、ハイネック、ゆるふわなの、バルーン袖、萌え袖をおこなうのに最適化されたの、C.W.ニコルが着てそうなの――とか。
ディスプレイから推察するに、トレンドはローゲージ(粗編み)で袖が長いのっぽい。
セーターが特集されたコーナーには、モデルさんがトレンドのセーターを着こなす写真パネルがある。
こう、物憂げな表情のモデルさんが、ローゲージの、落ち着いたピンク色のセーターを萌え袖気味に着用し、両手を顔の近くに持ってきて軽く指を曲げる構えが最も強いようだ。
【無防備なネコ】の可愛さをエンチャントできる形意拳めいて戦闘力が向上しているのを感じる。
妻も、同じセーターをためつすがめつする。しかし「でもなー」ってなってた。「後ろ指さされへん?」と。
モデル着用のセーターみたいに、ネコめいた丸いシルエットを模範とした場合、怒り肩がネックになるらしい。
自分のスタイルには、かわいすぎるんだって。無理して着てる感が出る懸念があり、まずいようだ。妻が自分で理解している、自らのスタイル・ポテンシャルを最大化するには不適切なチョイスであるようだ。
似合うと思うけどなー。でも、妥協無く最大威力を見込める装備を探求する姿勢、カッコいい。
結局、ほかの店で、ローゲージ(細い毛糸)の黒のセーターを買っていた。けっこうボディライン出るやつ。骨格的にそれのんが合うんだと。
うん、確かに、似合う似合う。
単体でも、オシャレ値はコスパ良く向上しているし、手持ちの服との相性良く、相乗効果も見込めそうだ。
今日のお買い物ミッションのリザルトは上々。
そういや、ぼくには何が似合うか自分であんましわかってないな。
ベースとなる自分をあんまり理解してないから、今まで買った服と似たようなのをなぞるだけになる。基準がわからんと、冒険もできない。
でも、あれなんですよ。妻と買い物に行くようになって、服の選び方が少しだけわかって、昔の自分では選ばなかったような服を買うようになった。昔の自分では選ばなかったような服だけど、冒険じゃない。ちゃんと似合う服。そういうのを。
こういう服も、アリなのか! という発見がおもしろい。妻と行くと、そう。
なので、まあ、ひとりで服を買いに行けなくなったよ!
ポメラと生活
数日前に手に入れたばかりですが、こう、好きです。言い訳ができない。整ってしまう。
なんか書くことについて整ってしまいます。
ポメラを得たことで。
この筐体が、無駄のない黒い肢体が、そのデザインが言ってくる感じが、良くて。
「書く?」と。
常に。視界に入るたびに。その存在が無限に、投げかけてくる。
存在=問いかけ、であり、目減りしない。
書くか、書かないか。
はい、か、いいえ、か。
なんだか、かまってほしい黒猫めいていて、カワイイ。
そういうのを求めていました。
そりゃあ、書くじゃないですか。
それが「愛(め)で」となるなら。
「愛で」は尊いです。きっと。
まあ、あの、楽しいです。
もういい年ですけど、文章を書くのがずっと趣味です。中学生のころはキャンパスノートに。高校生になってパソコンで自分のテキスト系ホームページ作って。それからはブログやツイッターやnoteで。
パソコン買い換え時だったけど、パソコンかポメラか、という場面がありましたけど、あんまり迷わなかった。あんまり迷わずにポメラDM200選びました。
たぶん、より一層、多くの何かが生み出せる。
あの、書くことは、こう、救いでして。まあ、そんな辛い人生歩んでるとかでは全然ないんですけど、まあ、人並みには、人間なので、いろいろ、ある。
いろいろあることを文章として書く。
あの、書くこと自体がそもそも楽しい。書くこと自体楽しいけど書くネタが無いと困らなくもない。でも、日々のいろいろは、それがいろんな意味でいろいろであるほど、書ける。書く口実になる。
楽しいですよね。そしたら。日々。
ウィズ・ポメラ。
物欲クエスト、ポメラ編が始まった
定期的に来るんですよ。こう、あの、まあ物欲が。
それが無いことが身の回りに起こるしみったれたすべからくの原因なのではないか。それがあれば全てうまくいくんではないか。近所の猫も逃げないし、職場でちやほやされ、好きなバンドのライブの整理番号はヒト桁で、お通じも良くなるのではいか。
みたいに思うような、その、それ。欲しいそれがぼくにはあり、ポメラが、今、そう。
好きなんですよね、文章を書くのが。言うほど書いてませんがね。
まあ、あれですよ。思春期、自意識が芽生えたくらいから、大学ノートに脳内を疾る制御不能の自我の迸りをひたすら書いていた。ときにラノベのあとがきめいて、自前のキャラクター(女)との対話形式にしたりして、あの、迸りをひたすら自前のキャラクター(女)に喋ってた。「」で囲って。
まあ、それはそれとして、今は言うほど書いてませんがね。
で、えー、まあ、とはいえ、趣味。
趣味と言える。
そして、生命線。
書くことは楽しい。脳みその中身を脳みその外に出して俯瞰するの楽しい。
読む人の見識由来のイメージを素材として、ぼくの書く言葉や文章っつーレシピで、ひとつの架空の経験という、こう、一皿の料理を完成させる感じの感じ、面白い。
んで、書くことで救われたりもする。
書いた文章を他者が読んだとき、単なる「ふるまい」が観測者を得、意味持つ事象となる。おれ、生きてる!お腹がすく!カレー食いたい!!となる。(いまちょうどカレー食いたいんです。)
まあ、ポメラです。
全然あの、ポメラが何かってことを言っていなかった。
何かっていうと、まあ、今どきのタイプライターです。
文字打つためだけのマッシーン。
黒い!
二つ折り!
開いたら画面とキーボード!
打つと、出る!(文字が)
わーい!(^o^)
そういうアレです。
いやまあ、ほら、そういうだけのアレなら、そんなにアレなんですけど、使えるアレつーんで、まあ、良さそげさを感じた。
そのアレさは、ライターさんや作家さん等、文章を書くことの豪傑達の剛腕にも耐え、甲冑を着た侍(書く仕事)や軍馬(書く仕事)もやっつけることが出来るほどのアレだという。
えー、要は、評判が良いんだってさ。フム!
えーどんな感じなんだろ使ってみたいなーもっと楽しくもっとたくさんもっといろんなシーンで文章書くかなー。
今はiPhoneで書いてますからね。いいんですけどね、iPhone。片手で書けるから、寝ながら書けますし。でも、そのままスヤァじゃないですか、iPhone。寝ながら書けるもんだから。
ポメラはもうちょい、こう、イメージとして、ロードバイク的というか、iPhoneで書くのが汎用性の高いシティサイクルとして、ポメラは、もっとこう、走ることそのものに特化したロードバイク的。
んー、それは、だから、それによって、じゃあ要るな!ってなるのか分かりませんけど、なんか、いま欲しいので買ってから考えれば良いんじゃないかという気もしています。
高いんですけどね!値段。
あの、そろそろ夕ご飯作らないといけないので、カレー作るんで、おわります。
おれはメレンゲを作ったことがあるぞ
玉子の卵白を延々と泡だてて、手で掴めるほどにフワフワにしたやつです。
ホイップクリーム作りでもかまいません。ありますか。ホイップクリーム。
どちらにも共通して言えるのは、初めて作るときに、強い信じる心が必要ってこと。
あ、この場合、電動ホイッパーではなく泡立て器で人力でしゃかしゃかやる場合の話で進めております。
あの、まあ、すごい、信じる心が問われます。
メレンゲ作り。
まあつまり、ボウルの中の卵白を泡立て器で10分くらいシャカシャカやりながら「これホントにフワフワになるのか!?」って気分になる。
まじで、なかなかならない。フワフワに。
なんか空気含んできたなぁくらいにはすぐに達する。
おっ、こういうことか、なるほどこのまま混ぜ続ければ、あのメレンゲとやらになるんだな。
とか、思って混ぜ続ける。
でも全然そこから変化しない。
けっこうしばらく変化がない。
いや、もちろん初挑戦とか故の、混ぜ方の下手くそさとか腕のスタミナ的なこともあるかもなんですけど、とはいえ、変化がない。
でもある程度時間と体力消費してくると、諦めるのも癪にさわるので、意地で混ぜ続けます。
意地で混ぜ続けるその意地すら萎えてきて、もはやただ混ぜる動作のままバグったロボのように惰性でそれでも混ぜ続けてると、メレンゲが出来あがるのだ。
なんか、投げ出さずにがんばったら出来るものなのだ、メレンゲは。
で、えーと、先日、ある朝、妻が「助けてー」とぼくを起こした。
何事かと思ったら、髪にカーラーがぎっしぎしに絡みついていて自分では取れなくなったらしい。
見るとほんとにぎっしぎし。
ただ巻きついただけじゃなく、幾重にも絡み合い結ばり合い、もはや癒着してるのでは!?くらいの感じ。
妻はもう「髪切るか、なんとかオシャレな髪飾りってことにして仕事いくしかない」ってとこまで考えてた。
まあ、ほどけたらベストなので、なんか、羊羹たべるときの竹のくもじ出してきて、髪とカーラーの癒着部分に差し込んではちょっとだけグイっとやるのを繰り返した。
あれなんです、ほんのちょっとはそれで結び目が緩んだような気がするんです。
気がするっていうのは、複雑に絡み合い過ぎててどこがどうなれば緩んでることになるのかわからないからなんですけど、まあ、そんな、おんなじような作業を20分くらいらやってた。
朝ごはんも作んなきゃなので、朝ごはん作る妻の後ろをついてまわりながらずっと格闘した。
そしたら解けた。カーラー取れました。わーい!アドレナリーン!カタルシスー!
妻にはヒーローと称えられた。へへへ。
あれなんすよ、妻、いま髪伸ばしてて、こんなことで切りたくなかったけど切るしかないって覚悟してたみたいで。
いや、えーと、違くて、や、まあ、違わんですけど、まあ、諦めなければ突破できる! ということ。
そういうことです。
あの、まじで、自分でも妻の髪とカーラーの絡まりを見たとき、よく諦めなかったなと思った。
なんで諦めなかったんだろう。
なんでどれだけ時間かかるかわからんけど諦めずにやったらほどけるだろう、って思えたんだろう。
って、考えたら、メレンゲ作ったことあるからだ。
と、思った。
ありがとう、メレンゲ。
ニガミ17才のワンマンに行った日
先日、「ニガミ17才」なるロックバンドのライブに行ってきました。
初ワンマン!
行けて光栄。恐悦。至福!
楽しかったです。サイコー。
で、なんとなく、「好きなバンドのライブがある一日」をレポートしたくなった。
ライブレポートもしたいけど、なんか、舞台に立つ側からしても、イチファンの「その日、どんな過ごし方をして、どんな気持ちでライブを迎え、家路に着いたのか」って興味あるのでは?
と思いました。知らんけど。
いや、想像してみたのです。ぼくがライブを演る側だとしたら……。
想像してみると、自分の演ることを好きで楽しみにしてくれる人は、どんな人でどんな日常を生き、何故来ようと思ったのか気になるなあと思った。
そしてそれを知ることが出来たら嬉しいなあと思った。
……という勝手な想像をもとにして、「ニガミ17才のワンマンに行った日」について書く。
まあ、なんでしょうね。
こう、もともとあれです。
ニガミ17才は、youtubeで知った。
なんか勝手にレコメンドされて「ただし、BGM」を知った。
なんてくせになる楽曲!!
永遠に流してたい心地よいベースライン、ドラム。
すげーカッコ良珍妙な歌詞。
たとえば、初っ端から
”新春舞踊を終えたババアは如何にも不満そうで踊り直し”
とか
“ババアは十八番を踊りながら熱燗の湯気を纏ってその存在を疑う程にきらめく”
とか。
ババア率の高さが出色だが、メロディや歌い方めちゃめちゃカッコいいので、結果、耳から離れなくなる。
んで、公式サイトでミニアルバム2枚とも買って、どれもめっちゃ良い曲やんとなりこれはライブ行かねばと、チケットゲットしました。
奥さんにも聴かせたら「良いやん」ってことで、ライブいっしょにいこうぜ、となった。
それから3ヶ月が経ち、ライブ当日は、お互い休みを合わせて挑んだ。
挑んだってか、まあのんびりとした休日を過ごした。
朝は、台風が来る予定の前日ながら雨がマシだったので、奥さんと散歩がてら近所のカフェでモーニングを。
窓際の席は雨の降り具合がよく見えて、夜に荒れないと良いなーカフェの冷たいゆで卵って妙に美味いなーとか言い合いながらゆっくりした。
で、なんか雨あんがいマシだし、梅田の百貨店で北海道物産展やってるからこのまま見にいこう! となり、見に行った。
イカめしをゲットした。ライブ後に食べるのだぜ。
あと、あー、あの、さいきん腕時計ほしいなーと思ってまして、こう優柔不断なぼくの買い物に今日は奥さんは付き合ってくれ、梅田の時計売ってそなとこ巡りをした。
ひとつ凄い良い感じのがあって、店員さんも良い感じに勧めてくるんですけど、欲しそうに観てたので「これコスパ高いですよ。着けてみられますか?」と言われるんですけど、そのレールに乗るとそのまま買ってしまいそうなので、「いや、まだ良いです」とお断りした。
あっぶねーあそこで試しに着けてたら買ってしまってたわー、となり、自分の物欲の方向性を見失う。もうちょっと迷っていたい。もうちょっと何かを強く求める気持ちと遊んでいたい。
昼飯は、なんか、台湾とかのネオン街めいた雰囲気の中華屋でカエルの山椒揚げを食べながら塩レモンチューハイをいただいた。
こう、通っぽくカエルとか頼んだけど、人生初カエル肉でどきどきした。
手羽先みたいでおつまみ力高く、美味かったけれども。
ちょっとイカめしも持ったままだし、イカめし持ったままライブ行くわけにもいかないしってことで、一旦帰宅。
まだライブまで時間あるね。ってことになり、DVD借りてみる。
「コールドケース」っていう、海外ドラマの日本リメイク版。
これがめちゃめちゃ面白く、一気に2話観てしまい、時間がタイトになる。
あー!ライブ間に合うけどジャストくらいだ!!
「隠れ小銭を探せ」?
なんか楽しそうなことやってる!
時間あるかな!
とか思いつつ、心斎橋パンゲアに到着。
ああ、なんか、当たり前だけど、並んでる人みんなニガミ見に来てるんだなぁと思うと感慨深い。
みんな”いいちこをぶっかけて同期させよう”って歌詞をクール!と感じる感性を持ってるんだなぁと思うと、なんらかのグランドクロスみを感じ、偶然か必然か、性質の違ういろんな人間たちがそこに集った奇跡。
そして、お歴々の登場!
ニガミ17才・イン・ザ・ハウス!
ライブの感想も書きたいが、楽しく駆け抜けたため記憶おぼろげ!
でも、あくびちゃんがキュートかつ切り込み隊長めいて最前線で煽ったり踊ったりで会場のボルテージ上がったし、小銭さんのドラムプレイすげーパワフルかつメンバーと呼吸合わせての緩急がグルーヴィであとなんかドラムソロのとき手を止めて「そおおおれぃっ!」って叫んでてどんなドラムやと思い面白かったですし、タツルさんのひたすら気持ちいいベースにゆれましたしかつクールなふうでチョコパフェ好きなんだなぁとなりましたし、岩さんの高速トリッキー歌唱にブチあがりつつ、「かわきもの」でも拍子変え芸?にてまさかの演歌ver器用すぎかと慄きましたし、アンコールの「おいしい水」ではお客さん巻き込みまくりの即興アレンジをホワイトボードに書いて決めて、いざ演奏!みんな一斉にツイッターしたり新しかった!!んでダブルアンコール「ただし、BGM」!!ボルテージマックスのままシメ!!
あがが……楽しいだった。
音楽の好み違う奥さんも「めっちゃかっこよかった!!」って言ってて、後日ぼくのCD借りてスマホにニガミ17才を入れていた。
自分の好きなバンドを好きになってくれるのめっちゃ嬉しいな。
家に帰って、時間も遅いし台風近づいてるし、コンビニでなんか鳥ささみとキャベツとか野菜が甘辛く和えられた、すごく丁度よい惣菜とお酒買って、ニガミ17才のアルバム聴きながら、夫婦でライブのメモリーをあれこれ話し合ったのだった。
※写真は公式よ利使用許可済みのもの。