物欲クエスト、ポメラ編が始まった
定期的に来るんですよ。こう、あの、まあ物欲が。
それが無いことが身の回りに起こるしみったれたすべからくの原因なのではないか。それがあれば全てうまくいくんではないか。近所の猫も逃げないし、職場でちやほやされ、好きなバンドのライブの整理番号はヒト桁で、お通じも良くなるのではいか。
みたいに思うような、その、それ。欲しいそれがぼくにはあり、ポメラが、今、そう。
好きなんですよね、文章を書くのが。言うほど書いてませんがね。
まあ、あれですよ。思春期、自意識が芽生えたくらいから、大学ノートに脳内を疾る制御不能の自我の迸りをひたすら書いていた。ときにラノベのあとがきめいて、自前のキャラクター(女)との対話形式にしたりして、あの、迸りをひたすら自前のキャラクター(女)に喋ってた。「」で囲って。
まあ、それはそれとして、今は言うほど書いてませんがね。
で、えー、まあ、とはいえ、趣味。
趣味と言える。
そして、生命線。
書くことは楽しい。脳みその中身を脳みその外に出して俯瞰するの楽しい。
読む人の見識由来のイメージを素材として、ぼくの書く言葉や文章っつーレシピで、ひとつの架空の経験という、こう、一皿の料理を完成させる感じの感じ、面白い。
んで、書くことで救われたりもする。
書いた文章を他者が読んだとき、単なる「ふるまい」が観測者を得、意味持つ事象となる。おれ、生きてる!お腹がすく!カレー食いたい!!となる。(いまちょうどカレー食いたいんです。)
まあ、ポメラです。
全然あの、ポメラが何かってことを言っていなかった。
何かっていうと、まあ、今どきのタイプライターです。
文字打つためだけのマッシーン。
黒い!
二つ折り!
開いたら画面とキーボード!
打つと、出る!(文字が)
わーい!(^o^)
そういうアレです。
いやまあ、ほら、そういうだけのアレなら、そんなにアレなんですけど、使えるアレつーんで、まあ、良さそげさを感じた。
そのアレさは、ライターさんや作家さん等、文章を書くことの豪傑達の剛腕にも耐え、甲冑を着た侍(書く仕事)や軍馬(書く仕事)もやっつけることが出来るほどのアレだという。
えー、要は、評判が良いんだってさ。フム!
えーどんな感じなんだろ使ってみたいなーもっと楽しくもっとたくさんもっといろんなシーンで文章書くかなー。
今はiPhoneで書いてますからね。いいんですけどね、iPhone。片手で書けるから、寝ながら書けますし。でも、そのままスヤァじゃないですか、iPhone。寝ながら書けるもんだから。
ポメラはもうちょい、こう、イメージとして、ロードバイク的というか、iPhoneで書くのが汎用性の高いシティサイクルとして、ポメラは、もっとこう、走ることそのものに特化したロードバイク的。
んー、それは、だから、それによって、じゃあ要るな!ってなるのか分かりませんけど、なんか、いま欲しいので買ってから考えれば良いんじゃないかという気もしています。
高いんですけどね!値段。
あの、そろそろ夕ご飯作らないといけないので、カレー作るんで、おわります。
おれはメレンゲを作ったことがあるぞ
玉子の卵白を延々と泡だてて、手で掴めるほどにフワフワにしたやつです。
ホイップクリーム作りでもかまいません。ありますか。ホイップクリーム。
どちらにも共通して言えるのは、初めて作るときに、強い信じる心が必要ってこと。
あ、この場合、電動ホイッパーではなく泡立て器で人力でしゃかしゃかやる場合の話で進めております。
あの、まあ、すごい、信じる心が問われます。
メレンゲ作り。
まあつまり、ボウルの中の卵白を泡立て器で10分くらいシャカシャカやりながら「これホントにフワフワになるのか!?」って気分になる。
まじで、なかなかならない。フワフワに。
なんか空気含んできたなぁくらいにはすぐに達する。
おっ、こういうことか、なるほどこのまま混ぜ続ければ、あのメレンゲとやらになるんだな。
とか、思って混ぜ続ける。
でも全然そこから変化しない。
けっこうしばらく変化がない。
いや、もちろん初挑戦とか故の、混ぜ方の下手くそさとか腕のスタミナ的なこともあるかもなんですけど、とはいえ、変化がない。
でもある程度時間と体力消費してくると、諦めるのも癪にさわるので、意地で混ぜ続けます。
意地で混ぜ続けるその意地すら萎えてきて、もはやただ混ぜる動作のままバグったロボのように惰性でそれでも混ぜ続けてると、メレンゲが出来あがるのだ。
なんか、投げ出さずにがんばったら出来るものなのだ、メレンゲは。
で、えーと、先日、ある朝、妻が「助けてー」とぼくを起こした。
何事かと思ったら、髪にカーラーがぎっしぎしに絡みついていて自分では取れなくなったらしい。
見るとほんとにぎっしぎし。
ただ巻きついただけじゃなく、幾重にも絡み合い結ばり合い、もはや癒着してるのでは!?くらいの感じ。
妻はもう「髪切るか、なんとかオシャレな髪飾りってことにして仕事いくしかない」ってとこまで考えてた。
まあ、ほどけたらベストなので、なんか、羊羹たべるときの竹のくもじ出してきて、髪とカーラーの癒着部分に差し込んではちょっとだけグイっとやるのを繰り返した。
あれなんです、ほんのちょっとはそれで結び目が緩んだような気がするんです。
気がするっていうのは、複雑に絡み合い過ぎててどこがどうなれば緩んでることになるのかわからないからなんですけど、まあ、そんな、おんなじような作業を20分くらいらやってた。
朝ごはんも作んなきゃなので、朝ごはん作る妻の後ろをついてまわりながらずっと格闘した。
そしたら解けた。カーラー取れました。わーい!アドレナリーン!カタルシスー!
妻にはヒーローと称えられた。へへへ。
あれなんすよ、妻、いま髪伸ばしてて、こんなことで切りたくなかったけど切るしかないって覚悟してたみたいで。
いや、えーと、違くて、や、まあ、違わんですけど、まあ、諦めなければ突破できる! ということ。
そういうことです。
あの、まじで、自分でも妻の髪とカーラーの絡まりを見たとき、よく諦めなかったなと思った。
なんで諦めなかったんだろう。
なんでどれだけ時間かかるかわからんけど諦めずにやったらほどけるだろう、って思えたんだろう。
って、考えたら、メレンゲ作ったことあるからだ。
と、思った。
ありがとう、メレンゲ。
ニガミ17才のワンマンに行った日
先日、「ニガミ17才」なるロックバンドのライブに行ってきました。
初ワンマン!
行けて光栄。恐悦。至福!
楽しかったです。サイコー。
で、なんとなく、「好きなバンドのライブがある一日」をレポートしたくなった。
ライブレポートもしたいけど、なんか、舞台に立つ側からしても、イチファンの「その日、どんな過ごし方をして、どんな気持ちでライブを迎え、家路に着いたのか」って興味あるのでは?
と思いました。知らんけど。
いや、想像してみたのです。ぼくがライブを演る側だとしたら……。
想像してみると、自分の演ることを好きで楽しみにしてくれる人は、どんな人でどんな日常を生き、何故来ようと思ったのか気になるなあと思った。
そしてそれを知ることが出来たら嬉しいなあと思った。
……という勝手な想像をもとにして、「ニガミ17才のワンマンに行った日」について書く。
まあ、なんでしょうね。
こう、もともとあれです。
ニガミ17才は、youtubeで知った。
なんか勝手にレコメンドされて「ただし、BGM」を知った。
なんてくせになる楽曲!!
永遠に流してたい心地よいベースライン、ドラム。
すげーカッコ良珍妙な歌詞。
たとえば、初っ端から
”新春舞踊を終えたババアは如何にも不満そうで踊り直し”
とか
“ババアは十八番を踊りながら熱燗の湯気を纏ってその存在を疑う程にきらめく”
とか。
ババア率の高さが出色だが、メロディや歌い方めちゃめちゃカッコいいので、結果、耳から離れなくなる。
んで、公式サイトでミニアルバム2枚とも買って、どれもめっちゃ良い曲やんとなりこれはライブ行かねばと、チケットゲットしました。
奥さんにも聴かせたら「良いやん」ってことで、ライブいっしょにいこうぜ、となった。
それから3ヶ月が経ち、ライブ当日は、お互い休みを合わせて挑んだ。
挑んだってか、まあのんびりとした休日を過ごした。
朝は、台風が来る予定の前日ながら雨がマシだったので、奥さんと散歩がてら近所のカフェでモーニングを。
窓際の席は雨の降り具合がよく見えて、夜に荒れないと良いなーカフェの冷たいゆで卵って妙に美味いなーとか言い合いながらゆっくりした。
で、なんか雨あんがいマシだし、梅田の百貨店で北海道物産展やってるからこのまま見にいこう! となり、見に行った。
イカめしをゲットした。ライブ後に食べるのだぜ。
あと、あー、あの、さいきん腕時計ほしいなーと思ってまして、こう優柔不断なぼくの買い物に今日は奥さんは付き合ってくれ、梅田の時計売ってそなとこ巡りをした。
ひとつ凄い良い感じのがあって、店員さんも良い感じに勧めてくるんですけど、欲しそうに観てたので「これコスパ高いですよ。着けてみられますか?」と言われるんですけど、そのレールに乗るとそのまま買ってしまいそうなので、「いや、まだ良いです」とお断りした。
あっぶねーあそこで試しに着けてたら買ってしまってたわー、となり、自分の物欲の方向性を見失う。もうちょっと迷っていたい。もうちょっと何かを強く求める気持ちと遊んでいたい。
昼飯は、なんか、台湾とかのネオン街めいた雰囲気の中華屋でカエルの山椒揚げを食べながら塩レモンチューハイをいただいた。
こう、通っぽくカエルとか頼んだけど、人生初カエル肉でどきどきした。
手羽先みたいでおつまみ力高く、美味かったけれども。
ちょっとイカめしも持ったままだし、イカめし持ったままライブ行くわけにもいかないしってことで、一旦帰宅。
まだライブまで時間あるね。ってことになり、DVD借りてみる。
「コールドケース」っていう、海外ドラマの日本リメイク版。
これがめちゃめちゃ面白く、一気に2話観てしまい、時間がタイトになる。
あー!ライブ間に合うけどジャストくらいだ!!
「隠れ小銭を探せ」?
なんか楽しそうなことやってる!
時間あるかな!
とか思いつつ、心斎橋パンゲアに到着。
ああ、なんか、当たり前だけど、並んでる人みんなニガミ見に来てるんだなぁと思うと感慨深い。
みんな”いいちこをぶっかけて同期させよう”って歌詞をクール!と感じる感性を持ってるんだなぁと思うと、なんらかのグランドクロスみを感じ、偶然か必然か、性質の違ういろんな人間たちがそこに集った奇跡。
そして、お歴々の登場!
ニガミ17才・イン・ザ・ハウス!
ライブの感想も書きたいが、楽しく駆け抜けたため記憶おぼろげ!
でも、あくびちゃんがキュートかつ切り込み隊長めいて最前線で煽ったり踊ったりで会場のボルテージ上がったし、小銭さんのドラムプレイすげーパワフルかつメンバーと呼吸合わせての緩急がグルーヴィであとなんかドラムソロのとき手を止めて「そおおおれぃっ!」って叫んでてどんなドラムやと思い面白かったですし、タツルさんのひたすら気持ちいいベースにゆれましたしかつクールなふうでチョコパフェ好きなんだなぁとなりましたし、岩さんの高速トリッキー歌唱にブチあがりつつ、「かわきもの」でも拍子変え芸?にてまさかの演歌ver器用すぎかと慄きましたし、アンコールの「おいしい水」ではお客さん巻き込みまくりの即興アレンジをホワイトボードに書いて決めて、いざ演奏!みんな一斉にツイッターしたり新しかった!!んでダブルアンコール「ただし、BGM」!!ボルテージマックスのままシメ!!
あがが……楽しいだった。
音楽の好み違う奥さんも「めっちゃかっこよかった!!」って言ってて、後日ぼくのCD借りてスマホにニガミ17才を入れていた。
自分の好きなバンドを好きになってくれるのめっちゃ嬉しいな。
家に帰って、時間も遅いし台風近づいてるし、コンビニでなんか鳥ささみとキャベツとか野菜が甘辛く和えられた、すごく丁度よい惣菜とお酒買って、ニガミ17才のアルバム聴きながら、夫婦でライブのメモリーをあれこれ話し合ったのだった。
※写真は公式よ利使用許可済みのもの。
自我崩壊呪文ランチーナ・ニタ・ヴェル
何か書こうと思って忘れた。
ということって良くあると思う。
というか、書こうと思ってスマホのテキストエディタやノートに向き合うと「あっ、そういえば具体的に何書きたいとか無いわ」と気づく。
何を書こうと思ったのだろう?
書く意味……そもそも、自我とは。
ここはだれわたしはどこ?
何故生きる……日が沈んで行く……カラスの鳴き声……いや、ただのノイズか…………
……………………無。
みたいになる。
なりますよね。
ノリで何かやろうとして思ったより自分の中に何も見つからなくて虚無を感じるの。
まだしも、そういう虚無感を話す相手がいると、呆れて笑うその目の中にぼくが居るのがわかって、ほっとする。
みたいなの、ありますよね。
ない? いやあるはず。ありますよ。
あの、いつも、悩んでいる。
悩む。
休みの日とかだ。
仕事の日は良い。
仕事は「何のために何をやるか、それにはどういう意味があるか」が明確なので。
それによって、ルーティンみたいなのが出来上がってるので。
あまり悩まない。
でも、休みの日だ。
困る。悩む。
ランチ何食べようか悩む。
まじで。
何食べようね。
休みの日のランチね。
休みの日のランチ何食べようか悩む。
せっかくだしどっか食べに行きたいね。
でも、せっかくだしって言うけど何が食べたい?
うーん……
と、なる。
とてもよく、なる。
ぼくはいったい何を食べたいのだろう?
なんで明確じゃないのだろう。
自我とは……?
…………………………無。
経験を経てわかってきたことは、ランチ何食べるかと言う問題の正解は「○○を食べる」と言うことではないということだ。
わかってきたことは、ぼくは、しあわせな気分になりたい、ということだ。
答えは、
「ランチ何食べたい?」
「しあわせな気分になれるやつ食べに行こう!」
だ。
何食べたらしあわせな気分になれるかだって?
いろいろだ!!
いろいろなので、いろいろ言ってみる。
中華、ピザ、おさかな、串カツ、ギョーザ、カレー、スリランカカレー、麻婆豆腐、インドカレー、立飲み、あの店この店…………
自我を……そのときの自分の感情を見つめつつ、いろいろ言ってみて、感情の水面の波形の変化を観察する。
………ザ…………ョ………ザ………………ギョー……ザ………………
よし!!
感情が応えた!
そこにしあわせがあると!
ギョーザ屋にそれはあると!!
ビールは飲むか?
飲………………………む!飲む!
有りとする!
おお…!
考えてる間にすっかりランチタイムだ!!
いざお出かけ!
ああ、外出てみたらいい天気だなぁ。
良い気分。もっと早く出かけたら良かった。あのギョーザ屋席空いてるかな?
商店街は活気づいているぜ。あんがい昼呑みやってる店多いんだなあ。いろんな店あるな。えっ……ハッピアワーで生中100円?
「っらっしゃいませー!」
気づいた時にはギョーザ屋ではなく魚介居酒屋にいた。
お刺身ランチwithビールまじしあわせ。
しかし、何だったのか。
あのときギョーザに光を見出した感性は。
あの感覚は仮初めか。
ぼくはぼくなのか。
自我とは……。
……………………無
その発言はデュアルフェイス
南京町に雑貨屋さんあるじゃないですかぁ。
あの、中華街の。
中華街の雑貨屋さんです。
中華街の雑貨屋さんなので、中国雑貨がいっぱい。
カンフーシューズやチャイナドレス、赤と金色の中華模様の紙とかパンダグッズ、最遊記パズルとかそういう。
南京町で、餃子食べてですね、美味しかったんですよ。
中華街にぎやかだなー、やっぱ餃子も美味いんだなー、いいなー中華、あっ、雑貨屋さん、中華がいっぱい!
ってなるじゃないですか。
なんか、勢いで、なんか買おうってなるじゃないですか。
んで、アラレちゃんTシャツを買った。
なんかそういう、日本で知られてない中国の子ども向けアニメのキャラクターでアラレちゃんってのが居て、そのいい感じにカワイク絶妙にダサい感じが逆にオシャレとかそういうアレではなく、Dr.スランプのアラレちゃんです。
その、T。
でもたぶん、非公式です。
なんか、あるじゃないですか、雰囲気が。あるかなしかの、非公式感が。
まあ、それがなんか良くて。
買いました。
レジで店主さんが、
「これって、何のまんがですか?」
とぼくに問うので、あっ取り扱ってるけどよく分かってないんだな中国では知名度低いんだな、と思って、
「これはアラレちゃんっていって、日本では皆知ってるまんがのキャラクターなんですよ」
と、紹介した。
彼の国から日本へ来て商売してる中国の人に日本文化を知ってもらおうと思いまして。
「世代じゃないのかなー、全然知らなかった」と店主さん。
「いえいえ日本では皆知ってると思いますよ」
「そうですよ、店長がモノ知らなすぎなんですよ」と店員の女性も言う。
とか、ちょっとやりとりあって、気づいたんですけど、この店主さん、日本人だ!
だとすると、なんか、すげー失礼なこと言ったな。ぼく。
無知!無知かよ!と。
日本人なのに、日本人なら皆しってるキャラクターを知らないのかよ!と。
さっきのぼくの発言は、そう言ってるのに等しい。ひゃあ。
こう、なんというか、失礼は、失礼なんですけど、それはそれとして、相手が何者かによって、ぼくの発言の意味がグルリと変わったわけで、その、こう、意味の変化の遷移が、そのアグレッシヴさが面白くもある。
おお、意味。お前そんな表情も出来たのか!?
と。
すみません、店主。
ハロー、違う顔したイミ。
マスターピースは帽子でした
帽子が要る。
強くそう思う。
帽子とは、何かっていうと、頭に被せて日差しを防いだり虫から保護したりするためのものです。あとは、ファッションアイテムです。
先日の酷暑の折、たった1分すら日向を歩いてられなかった。
インドのなんかの修行のイメージ。火渡りとかの。
火を付けた草の上を歩くの、一瞬なら足裏の水分で耐えられるというが、それ以上はムリ。
燃えてるし。
とか、先日の日差しからはそういうレベルのムリさを感じた。
ていう理由もあるけど、こないだ帽子屋で帽子かぶってみたら、なんか良かったのです。欲しくなった。
なんかこう、夏って、服がシンプルになるじゃないですか。
サンダルとチノパンにTシャツをポンッ、みたいな。
ぼくはそこに、ビックバイパーみたいなメガネを加えて、間を埋めようとしていた。あとヒゲを生成してもみた。
間って、なんか、なんか足りないなぁ、みたいな感じのこと。
今まで帽子かぶる習慣なかった。
でも、帽子屋で帽子かぶってみると、あっ、となった。
これは! と。
間が、埋まった。
間が埋まった感があった。
今までは埋まってなかったのか、間。
ということを感じた。
我が夏のシンプルなコーディネートにおける、「なんか足りない気がするけど夏の服装ってこんなもんだろ感」を、打ち壊したのだ。
帽子が。キャスケットが。
「なんか足りない気がするけど夏の服装ってこんなもんだろ感」に目をくらまされて、そこに、あるのに観測できてなかった間に気づくことが出来たのだ。
なんか、あれですね、こう、生活してるとルーチン仕上がってくる。
買うものも食べるものも仕事も趣味も、新しいこと取り入れなくなりがちですけど、それがベストと思ってストップしがち。
でも、ふとそこに帽子や帽子的な概念を持つ要素を取り入れると、一気に視野が広がるのでは。
と思った。
透明ゆえに見えない、間、のようなものを見る目が育まれた。
そんなわくわくを帽子はくれた。
ありがとう。帽子。
買ってないけど。
ライブ行くとハツがビートし脳から素敵な液が出、結果はわあ…ってなる
ライブに良く行くようになった。
好きなバンドがいて、奥さんも同じバンドが好きで、そら一緒に盛り上がったら楽しいわ。
というだけでなく、ライブ楽しい。
好きなバンドを生で見れて、好きな音を生で聴けて、好きなバンドを好きな人ばかりで、みなさん全力で楽しもうと手を上げてジャンプして声だしてる。
大人な理性に鎧われたエモーションをバンドが何処までも引っ張り出してくれる。
余韻でしばらく日々が豊かだ。
あの、先日、フレデリックのライブ行ってきた。
心斎橋BIGCATにて開催のライブ。銘は「UMIMOYASU」。
あの、まあ、好きなんですよね、フレデリック。フレデリックというバンド。
最新のダンスロックとエイティーズ・ディスコミュージックと昭和歌謡と谷山浩子を合体させつつ、そのどれにも似てない感じの音楽を演るバンド。
で、この度のUMIMOYASUという銘のライブは、対バンライブです。
対バンライブなので、もうひと組出る。
見に行った大阪公演での対バン相手は「ポルカドットスティングレイ 」であった。
ポップでパンクな女性フロントマンを中心とした、ポップでパンクなロックバンドだ。
一度で二組のライブを楽しめるのは、すごい。
ポルカドットスティングレイのことは、数曲知ってる程度なのだけど、好きなバンドが指名しての対バンなので、そらもーなんかすごいの見せてくれるのであろうと、ハツがビート刻むに任せたら良い。
ライブ開演、先攻はポルカドットスティングレイ。
まあ、それで、案の定だった。
案の定だわ。はいはい。
これを書いてる今のぼくのスマホには、ポルカドットスティングレイが入ってる。結局、まんまと盛り上がらせしめられた。わーい!
思てたより激しい!
雫さん(Vo. & Gt)チャーミング&カッキェー。
ポルカ側のファンのレスポンスも楽しくて、グルーヴに身を委ねてたら、脳髄がじわーとハイになる。
「テレキャスターストライプ」最高。
フレデリックの「KITAKU BEATS」のカバー、パーフェクツ!
そして、後攻フレデリックの出番!
新旧織り交ぜたセットリストで、どの世代のファンも嬉しい感じ。
「トライアングルサマー」とか、好きなんですけど、ライブでは久々で、ああまだまだ演ってくれるんだ。と、顔がにやける。
「愛の迷惑」もなー、そのタイミングでぶっこんで来たらなー、それまでの疲労も吹っ飛ぶよなー。
そいで、フレデリックもポルカドットスティングレイの「テレキャスターストライプ」をカバー返し。
ドリームみが強い。
ついさっき「おお!?めっちゃかっこいいやんこの曲!」ってなったばかりのポルカの曲を好きなバンドがすぐ演る!
はわぁ……
とかまあ、いろいろ言ってますが、もう2週間経とうという今書いてるので、実はあんまし覚えてねぇ!!
覚えてねえけど、楽しくしあわせであったことは身体が覚えている。
欲しい、また、あれがもう一回欲しいよう!そしたら次も!まだまだ欲しい!
みたいな感じもありそうで、しかし、案外そこで盛り上がりきって疲労困憊だったし、そうでもない。
そうでもないけど、求めてる。
ライブ…未来…そこに向かう日々……
やー、好きなバンドがいるというのは、音楽が好きというのは、あれですね、非常に、あの、日々のイェーイとなって良いですね。
みなさんの日々にイェーイはありますか?
良かったですね。水分補給はしっかりね。
追記:
それぞれのバンドの推し楽曲貼っときます。